リフォーム工事の見積書の見方
家族の暮らしをグレードアップするリフォーム。せっかくの機会だから「あれもしたい」「これもしたい」と、つい欲張りになりますよね。そんな「暮らしの夢」と「出せる予算」、両者のバランスをいかに取っていくのかが工夫のしどころです。
まずはリフォーム店が提示する見積書のポイントと見方を解説します。
リフォーム店が見積りするリフォーム工事費用以外にも必要となる費用もあるので、工事以外も含めた全体的な費用を含めて検討が必要です。また、見積りの合意ができたら契約書の検討に進みます。
- このページに掲載している見積書はあくまでも参考例です。また見積書等の解説は一般的な内容であり、具体的な取引を想定したものではありません。実際の取引ごとに見積書等の内容は異なりますので、必要に応じて専門家にご相談いただきますようお願い申し上げます。
見積書は、リフォーム店より出してもらいます。「数字や項目がたくさん並んでいて難しそう…」という方、心配はいりませんよ。要点を最低限把握しておけば戸惑うことはありませんし、見積書に苦手意識がなくなれば、リフォームに対する姿勢が前向きになるはずです。
見積書の説明を受けるときのポイント
現地調査の後、リフォーム店から見積書を出してもらった際に気をつけておきたい点をご紹介します。
まずは、提案プランと見積書の内容をしっかり確認
リフォーム店に詳しく説明してもらってください。その際、見積書だけではなく図面や商品写真、仕様書などと一緒に説明を受ければ、完成イメージを思い浮かべることができ、それにかかる費用も把握しやすくなります。
わからない言葉や不明な点があれば、どんどん質問
リフォーム店の担当者はリフォームのプロですから、ついこちらには理解できない専門用語で説明されることもあるかもしれません。わからない言葉や不明な点が出てきたら、わかるまで質問してみてください。明細に書かれている各項目は何を指しているのか、金額が大きな項目についてなぜそれほどかかるのかなど、どんどん聞いてみましょう。
複数の見積書を比較するときのポイント
見積書を比較するには、いくつかのコツがあります。ここでは大切なコツを2つご紹介します。
「金額の高い・低い」のみではなく、価格の根拠を見極める
複数のリフォーム店からの見積書を比較検討するときは、「金額の高さ・低さ」や「値引率の高さ・低さ」のみではなく、「その費用に含まれている工事範囲」と「使われる設備(商品)のグレード」を把握し、価格の根拠を見極めることが重要です。
見積書に記載されていない項目も、併せて確認
見積書の記載項目以外に費用は発生しないかどうか、確認することもお忘れなく。別途請求が発生するものや追加工事の条件などを、この段階でクリアにしておきましょう。
見積書の見方
次に、見積書の見方をご紹介します。一般的な見積書に記載されている項目を知っておけば、いざというときに慌てずに対応することができますよ。
見積書はここをチェック
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作成日
作成日が記載されているか確認しましょう。
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請負社名
社名が記載され、社印や担当社印の押印があるなど、正式な書面であることを確認しましょう。
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有効期限
見積書の有効期限。期限を過ぎると再度見積もりを依頼しなければならないことも。
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工事範囲・工事内容
希望するリフォーム工事の内容と比較して過不足がないか確認しましょう。
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合計金額
合計金額が合っているか、明細の合計金額と相違ないか確認しましょう。
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特記事項、見積除外事項など
見積書に含まれない内容や工事の条件などが記載されています。
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用語解説「諸経費」
工事に携わる職人さんの人件費や材料費といった直接的な費用以外に発生する費用、例えば調査・設計や工事管理を行う方々の人件費、材料の運搬などで発生する経費を諸経費として計上することがあります。
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区分
工事費、材料費、商品代などの大項目。実際には、さまざまな区分の分け方があります。
わかりにくい場合はリフォーム店に確認しましょう。 -
単価・数量/品番
仕様書と照らし合わせて不明な項目がないか、特に大きな金額で内容がわかりづらい工事についてはリフォーム店に確認しましょう。
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用語解説「養生費」
専用のシートやパネルを用いて工事部分以外の壁や床などが傷つかないように保護したり、工事で仕上がった部分が傷つかないように保護するための費用です。
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用語解説「処分費」
工事によって解体・撤去された家の部材などを、産業廃棄物として分別し、法令に従った処分を行うための費用です。